運動会の定番競技「綱引き」。
放送係やアナウンス担当になったものの、「何を話せばいいの?」「どうやって盛り上げればいいの?」と悩む人も多いですよね。
この記事では、小学校・中学校の運動会でそのまま使える綱引き放送原稿の例文を、開始前・競技中・終了後のシーン別に紹介します。
さらに、子ども向け・保護者向けの声かけの違いや、放送を盛り上げる3つのコツ、やりがちなNG例まで徹底解説。
この記事を読めば、初めて放送を担当する人でも安心して会場を盛り上げられるはずです。
台本を読むだけでなく、自分の声で“楽しい運動会”をつくるコツを一緒に学んでいきましょう。
綱引き放送原稿の役割と重要性
運動会の綱引き放送は、単なる実況ではなく「会場全体の雰囲気を作る役割」を担っています。
選手だけでなく、観客や先生、保護者をも巻き込んで一体感を生み出すのが放送係の使命です。
実況ではなく「会場を盛り上げる司会者」になる
綱引き放送の基本は、競技の進行を伝えるだけでなく、会場のテンションを引き上げる“司会者”になる意識を持つことです。
実況アナウンサーのようにプレーを細かく説明する必要はありません。
むしろ、会場の雰囲気に合わせて「応援したくなる言葉」を投げかけることが大切です。
例えば、「赤組がんばれ」「白組も負けるな」という一言があるだけで、観客の声援が一気に広がります。
放送係は、まるでライブイベントの司会のように、参加者と観客の気持ちをつなぐ“声のリーダー”なのです。
| 実況タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 淡々と進行 | 事実だけを伝えるため盛り上がりに欠ける |
| 司会型放送 | 観客と選手の一体感を生み出す放送で印象に残る |
安全・スムーズな進行を支える放送のポイント
放送の目的は盛り上げだけでなく、安全でスムーズな競技運営にもあります。
たとえば、開始前には「靴ひもがほどけていないか確認してください」と呼びかけたり、終了後には「綱を元の位置に戻してください」と案内したりします。
安全面への配慮も放送係の大切な仕事なのです。
| 場面 | 安全放送例 |
|---|---|
| 開始前 | 靴や手の位置を確認してください |
| 競技中 | 無理に引っ張らず、足元に注意を |
| 終了後 | 綱を元に戻して移動しましょう |
このように、盛り上げと安全案内のバランスを取ることが、放送係の理想的なスタイルです。
綱引き放送原稿の基本構成と流れ
綱引き放送は「開始前」「競技中」「終了後」の3つのタイミングに分かれます。
それぞれで伝えるべき内容と、放送トーンが異なる点を理解しておきましょう。
開始前・競技中・終了後の3ステップを意識
放送の流れを理解すると、当日のアナウンスも落ち着いて行えます。
下記のように、場面ごとに目的が異なることを意識してください。
| 場面 | 目的 | 内容の例 |
|---|---|---|
| 開始前 | 集中を促し、期待を高める | チーム紹介・ルール説明・応援呼びかけ |
| 競技中 | 会場の盛り上げ・安全確認 | 実況・声援・注意喚起 |
| 終了後 | 結果発表と移動の案内 | 勝敗発表・拍手の促し・片付け案内 |
この3ステップを意識することで、放送にリズムと安心感が生まれます。
放送で押さえるべき基本コメント例
各タイミングで使いやすいコメントを覚えておくと、当日の緊張がやわらぎます。
| タイミング | コメント例 |
|---|---|
| 開始前 | 「次は○年○組による綱引きです。準備が整いましたら始めます。」 |
| 競技中 | 「赤組が優勢です。白組も負けじと力を込めています。」 |
| 終了後 | 「勝ったのは○組。両チームともすばらしい戦いでした。」 |
このように、状況を簡潔に伝えながら、会場の空気を温める一言を添えると理想的です。
そして、どのチームも称える姿勢を忘れないようにしましょう。
そのまま使える綱引き放送原稿テンプレート集
ここでは、運動会当日にそのまま使える綱引きの放送原稿を、シーンごとに紹介します。
放送初心者の方でも安心して使えるように、テンプレート形式でまとめました。
【開始前】出場案内と応援呼びかけの例文
開始前の放送では、会場の注目を集めつつ、選手や応援席の気持ちを盛り上げることが大切です。
また、競技開始前の安全確認を促すコメントも忘れずに入れましょう。
| 目的 | 放送例 |
|---|---|
| チーム紹介 | 「これから○年○組による綱引きが始まります。赤組・白組、どちらも気合十分です。」 |
| ルール説明 | 「合図のあと、力いっぱい綱を引き、自分の陣地に引き寄せたら勝ちとなります。」 |
| 応援呼びかけ | 「応援席のみなさんも、全力の声援をお願いします。」 |
開始前は明るく元気に、期待を高めるトーンがポイントです。
【競技中】盛り上げコメントと実況フレーズ集
競技中は「どちらが優勢か」を実況しつつ、会場のボルテージを上げるコメントを意識しましょう。
ただし、興奮しすぎず、聞き取りやすいペースを保つのがコツです。
| 状況 | 放送例 |
|---|---|
| 開始直後 | 「合図とともに一斉に綱が動きました。どちらも譲りません。」 |
| 中盤 | 「赤組が少しリード、しかし白組も負けていません。力を合わせて踏ん張っています。」 |
| 終盤 | 「残りわずかの攻防です。どちらも最後まで全力です。」 |
実況中は安全の声かけも忘れないようにしましょう。
例えば「足元に気をつけて」「綱を離さないように」など、一言添えるだけで安心感が増します。
【終了後】結果発表・労いのコメント例
終了後は結果を明確に伝え、両チームを称えるコメントを加えると温かい印象になります。
また、次の競技への移動をスムーズに促す放送も大切です。
| 目的 | 放送例 |
|---|---|
| 結果発表 | 「勝ったのは赤組です。白組も最後まで素晴らしい戦いでした。」 |
| 労いの言葉 | 「力を出し切った両チームに、みなさん大きな拍手をお願いします。」 |
| 次の案内 | 「選手のみなさんは綱を元に戻して、次の準備をお願いします。」 |
このように、「結果 → 称賛 → 案内」の順で放送すると、全体が自然にまとまります。
子ども向け・保護者向けのアナウンスの違い
綱引きの放送は、聞き手によって伝え方を変えるとより効果的になります。
ここでは、子ども向け・保護者向けそれぞれのコツを紹介します。
子ども向けは「明るく・元気に・わかりやすく」
子どもたちに向けた放送では、難しい言葉よりも親しみやすい表現が好まれます。
たとえば「がんばれー」「すごい」「かっこいい」などのポジティブな言葉を積極的に使いましょう。
テンションはやや高め、笑顔で話すイメージが理想です。
| ポイント | 例 |
|---|---|
| テンション | やや高めでリズミカルに |
| 言葉選び | 短くて明るい言葉を使う |
| 感情表現 | 「うわー!」「やったー!」ではなく、「すごいですね」「見事です」と穏やかに |
また、「ケガに気をつけてね」といった優しい注意喚起を入れると安心感が生まれます。
保護者向けは「落ち着いた口調で感謝と配慮を」
保護者に向けて話すときは、実況よりも状況説明と感謝の言葉を中心に構成します。
「日頃の練習の成果をご覧ください」「温かい拍手をお願いします」など、丁寧な言葉遣いを意識しましょう。
| ポイント | 例 |
|---|---|
| トーン | 落ち着いて穏やかに |
| 内容 | 感謝・案内・安全の呼びかけ |
| 放送例 | 「保護者のみなさまも、あたたかい応援をお願いします。」 |
撮影マナーや応援ルールのアナウンスも、保護者向け放送では効果的です。
全員が気持ちよく楽しめる雰囲気を作るための言葉選びを意識しましょう。
放送を盛り上げる3つのコツ
運動会の綱引きをもっと印象的にするには、少しの工夫で放送の魅力をぐっと高めることができます。
ここでは、誰でもすぐ実践できる盛り上げのコツを3つ紹介します。
① チーム名を入れて一体感を演出
放送中にチーム名を呼ぶだけで、選手も応援席も一気に盛り上がります。
「○年○組がんばれ!」のように名前を繰り返すことで、聞いている人のテンションも上がります。
チーム名を呼ぶ=一体感を作る最も簡単な方法です。
| シーン | コメント例 |
|---|---|
| 開始前 | 「○年○組、気合い十分です!」 |
| 競技中 | 「赤組がぐっと引き寄せています!」 |
| 終了後 | 「○年○組、全力を出し切りました!」 |
呼ばれたチームは自信を持ち、会場全体も一体感に包まれます。
② 声のトーンと間の取り方を意識
放送では、声の大きさよりも「トーン」と「間の取り方」が大切です。
ずっと同じペースで話すと単調になりがちですが、強調したい部分で一呼吸置くだけで印象が変わります。
例えば、「赤組が引いて……引いて……勝ちました!」のように、少し間を空けることで臨場感が生まれます。
| テクニック | 効果 |
|---|---|
| 間を取る | 緊張感を演出できる |
| 語尾を下げる | 落ち着いた印象を与える |
| テンポを変える | 聴き手を飽きさせない |
焦らず、呼吸を意識して話すことで自然と聞きやすくなります。
③ 結果に関係なく全員を称える
放送の最後に「どちらのチームもすばらしい戦いでした」と伝えることで、勝敗に関係なく全員が笑顔になります。
これは、会場全体を温かい雰囲気で包むための大切な締めくくりです。
| 言葉の使い方 | 印象 |
|---|---|
| 「惜しくも負けました」 | ややネガティブ |
| 「最後まで全力を出し切りました」 | 前向きで明るい印象 |
放送は「結果よりも努力を讃える」場です。誰もが気持ちよく終われるような言葉選びを心がけましょう。
放送でやりがちなNG例と注意点
どんなに上手な放送でも、言葉選びを間違えると会場の雰囲気を壊してしまうことがあります。
ここでは、特に注意すべきNG例とその改善方法を紹介します。
子どもを落ち込ませる言葉遣いに注意
「残念でした」「負けてしまいました」といった言葉は、子どもによっては強く受け止めてしまうことがあります。
代わりに「よく頑張りました」「素晴らしい戦いでした」と前向きな言葉を使うのがベストです。
| NG表現 | おすすめ表現 |
|---|---|
| 「残念でした」 | 「最後まであきらめませんでした」 |
| 「負けてしまいました」 | 「全力を尽くしました」 |
勝敗よりも努力を讃える姿勢が、放送に温かみを与えます。
結果や次の案内を省略しない
放送で結果を伝えないと、観客が混乱したり、次の動きが遅れたりします。
結果・拍手・案内の順番を意識して放送を締めましょう。
| 順番 | コメント例 |
|---|---|
| ①結果 | 「勝ったのは白組です。」 |
| ②称賛 | 「両チームともすばらしい戦いでした。」 |
| ③案内 | 「選手は綱を戻して、次の準備をお願いします。」 |
案内を省くと全体の流れが止まってしまうため注意が必要です。
実況を長くしすぎないテンポのコツ
放送に力が入ると、つい説明が長くなりがちです。
しかし、綱引きは競技時間が短いため、放送は短く区切るのが理想です。
| 放送タイプ | 印象 |
|---|---|
| 長く続く実況 | 聞き取りづらく、飽きやすい |
| 短くリズムのある実況 | 聞きやすく、テンポが良い |
「一文ごとに切る」「テンポよく話す」ことで、自然と聞きやすい放送になります。
また、緊張したときは深呼吸をしてからマイクを握ると落ち着いて話せます。
まとめ|綱引き放送原稿で運動会を最高の思い出に
ここまで、綱引き放送の流れやコツ、テンプレートを紹介してきました。
最後に、放送係として意識しておきたいポイントを振り返りましょう。
緊張よりも楽しむ気持ちを大切に
初めてマイクを握るときは、どうしても緊張してしまいますよね。
でも大丈夫です。放送の目的は「完璧に話すこと」ではなく、「会場を楽しくすること」です。
笑顔で声を出すだけで、会場の雰囲気はぐっと明るくなります。
| 放送に大切な心構え | ポイント |
|---|---|
| 明るさ | 声のトーンを少し上げて話す |
| 落ち着き | 深呼吸してから話し始める |
| 思いやり | 聞き手を意識してゆっくり話す |
失敗を恐れず、「みんなを応援したい」という気持ちをマイクにのせて伝えましょう。
自分の言葉でアレンジして使おう
この記事で紹介した原稿やテンプレートは、あくまで基本の形です。
現場の雰囲気や子どもたちの個性に合わせて、自分らしい言葉にアレンジすることで、より温かみのある放送になります。
たとえば、チームの特徴を入れたり、先生やクラスメイトの名前を少し交えてもOKです。
| シーン | アレンジ例 |
|---|---|
| 開始前 | 「○年○組のみんな、今日も笑顔でがんばってね。」 |
| 競技中 | 「○先生の掛け声に合わせて、力を合わせています。」 |
| 終了後 | 「練習の成果がしっかり出ていましたね。」 |
放送は台本どおりに読むより、“心を込めて話すこと”が何よりも大切です。
その一言が、子どもたちや保護者の心に残る運動会の思い出になるはずです。


コメント