ブレンは油性?水性?手帳で試してわかったエマルジョンインクの実力

生活の知恵

ゼブラの人気ボールペン「ブレン」。

油性でも水性でもないと聞いて、「結局どっちなの?」と気になったことはありませんか。

ブレンに使われているのは、油性と水性を掛け合わせたエマルジョンインクという独自のインク。

にじみにくく、書き心地がなめらかで、しかもブレない――まさに両方の“いいとこどり”なんです。

この記事では、そんなブレンのインクの仕組みから、手帳との相性、ジェットストリームとの違いまでを徹底解説。

「手帳に使うならどっちがいい?」と悩んでいる方のために、実際の紙質ごとのにじみ検証やサイズ別のおすすめも紹介します。

毎日使うペンだからこそ、自分にぴったりの1本を見つけてみましょう。

ブレンは油性?水性?エマルジョンインクの正体を解説

ゼブラの「ブレン」は、油性と水性のどちらのインクなのか?と気になる方が多いですよね。

結論から言うと、ブレンのインクは「エマルジョンインク」という、油性と水性の両方の特徴を持ったハイブリッド型インクです。

ここでは、ブレンのインク構造や、油性・水性それぞれとの違いを詳しく解説します。

ブレンのインク「エマルジョン」とは?

ブレンの最大の特徴は、ゼブラ独自開発のエマルジョンインクを採用していることです。

これは油性7割、水性3割で構成された油中水滴型のインクで、油性の「滲みにくさ」と水性の「なめらかさ」を兼ね備えています。

化学的には、水滴状の水性成分が油性の膜に包まれている構造で、筆記時に摩擦で微量の水性成分がにじみ出て、スルスルとした書き心地を実現します。

油性7割・水性3割ってどういうこと?

数字の割合は、インクの配合バランスを示しています。

油性7割がベースなので速乾性と耐水性があり、書いた文字がすぐ乾きます。

一方で水性3割が加わることで、インクが紙にスムーズに広がり、筆圧が軽くてもインクがムラなく出ます。

このブレンドによって、油性の「にじまない安定感」と水性の「軽やかな書き心地」を両立しているのです。

他のインク(油性・水性・ゲル)との違いを表で比較

インク種類 特徴 乾きやすさ 書き心地 にじみ
油性 濃くて安定。速乾でにじみにくい。 やや重い 少ない
水性 滑らかで発色が良いが、乾きにくい。 とても軽い 多い
ゲル 油性より滑らか、水性より乾きが早い。 軽い やや多い
エマルジョン(ブレン) 油性+水性のハイブリッド。にじまずなめらか。 軽い 少ない

このように、ブレンのエマルジョンインクは「にじみにくく、軽く書ける」バランス型のインクといえます。

手帳にブレンはにじむ?紙質との相性を検証

手帳を愛用している方にとって、「このペン、裏写りしない?」というのはとても重要なポイントですよね。

ここでは、ブレンを実際に手帳に書いたときのにじみ・裏写りの有無や、紙質との相性を検証します。

手帳紙に書いたときのにじみ・裏写りテスト

ブレンのエマルジョンインクは、油性がベースなので速乾性が高く、一般的な水性ペンより裏写りしにくいです。

ただし、薄い紙やコーティングが少ない紙では、若干の透けが見えることがあります。

紙の種類 にじみ 裏写り コメント
コピー用紙 なし なし 発色も良好でにじまず書ける
MDノート ほぼなし 少し透ける 水性寄りのインクでも安定
ほぼ日手帳(トモエリバー) なし やや透け 裏写りはするが、にじみは皆無

水性インクよりは圧倒的に裏写りしにくく、ゲルインクよりも乾きが速いため、手帳にも十分使えるレベルです。

ロイヒトトゥルム・MDノート・ほぼ日手帳での使用感

ロイヒトトゥルムのようなややコートされた紙では、インクの乗りがよく、スルスルと書けます。

MDノートのようなややざらついた紙でも、ペン先が引っかからず、安定感のある筆記が可能です。

ほぼ日手帳のような極薄紙では透け感は出ますが、にじまないため、裏面の使用にも支障はありません。

細字(0.5mm)と太字(0.7mm)での違い

ブレンの0.5mmと0.7mmは、見た目以上に書き味が異なります。

ペン先サイズ 書き心地 おすすめ用途
0.5mm 細くシャープ。手帳や小さい文字向き。 手帳・ノート記録
0.7mm やわらかく濃い。メモやサイン向き。 メモ・手紙

手帳に使うなら0.5mmが最適です。細字でもインクがかすれず、にじまない点がブレンの強みです。

ジェットストリームとの違い|どちらが手帳向き?

ゼブラのブレンと三菱鉛筆のジェットストリーム、どちらも人気の高いボールペンです。

両方使ったことのある人も多いですが、「手帳に使うならどっち?」と迷う方は多いでしょう。

ここでは、インク成分・書き味・疲れにくさなどを比較して、手帳向きのペンを明確にします。

インク成分と乾きやすさの違い

ジェットストリームのインクは完全な油性です。

そのため乾きが非常に早く、手帳にすぐ書き込んでも汚れにくいのが特徴です。

一方のブレンはエマルジョン(油性7:水性3)構成で、水性成分を含む分、若干乾くまでの時間が長いですが、それでもゲルペンよりは速乾です。

項目 ブレン ジェットストリーム
インクの種類 エマルジョン(油性+水性) 油性(超低粘度)
乾きやすさ ◎(速乾) ◎◎(超速乾)
滲みにくさ ◎◎

結論としては、速乾性を重視するならジェットストリームが上ですが、滲みの少なさと筆記感の柔らかさではブレンがやや優位です。

書き味の比較(滑らかさ・抵抗感・筆圧の差)

ブレンは筆圧が軽くてもインクがしっかり出るため、力を抜いてもスルスルと書けます。

ジェットストリームは紙との摩擦がやや少なく、滑りすぎると感じる人もいます。

手帳の小さいマスに文字を書く場合、滑りが控えめなブレンの方がコントロールしやすいです。

項目 ブレン ジェットストリーム
滑らかさ ◎(自然な滑らかさ) ◎◎(とても滑らか)
筆圧の軽さ ◎◎
細かい字の書きやすさ ◎◎

長時間書いても疲れにくいのはどっち?

手帳を毎日書く人にとって「疲れにくさ」は重要です。

ジェットストリームは軽いボディと滑りの良さでスピーディーな筆記に向いていますが、軽すぎて安定感に欠けると感じる人もいます。

ブレンは低重心構造により、ペン先がブレず安定して書けるため、長時間でも指や手首への負担が少ないです。

たくさん書く人、丁寧に書きたい人にはブレンが疲れにくいといえます。

ブレンが「ブレない」理由|構造と設計の工夫

ブレンの名前の由来は「ブレないペン」。

見た目はシンプルですが、内部には筆記の安定性を支える細やかな工夫が詰まっています。

ここでは、ブレンがなぜブレないのか、その構造を具体的に見ていきましょう。

低重心デザインと内部パーツの仕組み

ブレンの特徴のひとつは、グリップ部分に金属製の重りを内蔵していることです。

これにより重心がペン先側に寄り、筆記時に自然と安定します。

さらにペン内部の各パーツの隙間を限界まで減らし、カチカチという振動(ブレ)を防いでいます。

構造要素 効果
金属ウェイト内蔵 重心が下がり、ペン先が安定
スリーブ一体構造 ペン内部の遊びを抑える
反発スプリング付きノック機構 筆記時の揺れを吸収

「ブレない構造」が手帳筆記でどう効くか

手帳の狭いマスに小さい字を書くとき、ペン先がわずかに揺れるだけで文字が太ったり細くなったりします。

ブレンはこの微振動を限界まで減らす設計により、筆圧を均等に保ちやすいのが特徴です。

結果として、手帳の小さい文字でもブレずに美しく書けるのです。

長時間の筆記でも安定感がある理由

手帳を1ページ埋めるような長時間筆記でも、ブレンは手の疲れを感じにくいです。

これは低重心構造と柔らかめのラバーグリップが、筆記中の振動を吸収してくれるためです。

「ペンが紙の上を走る」というより「紙に吸い付く」ような安定感が、ブレン独特の書き心地を生み出しています。

どんな人にブレンが向いている?

ブレンは“誰でも書きやすいペン”として人気ですが、実際には特に向いている人のタイプがあります。

ここでは、手帳を中心に使う方を念頭に、どんな人にブレンが最もフィットするのかを解説します。

手帳派におすすめの理由

ブレンは、にじみにくく、安定した筆跡を残せる点で手帳に非常に向いています。

特にバレットジャーナルなどの小さなマス目や細かい装飾を書きたい人にとって、ペン先のブレない構造は大きなメリットです。

また、インクの速乾性もあり、手帳をすぐ閉じてもページが汚れにくいのが魅力です。

手帳での使用シーン ブレンの強み
予定の書き込み にじまずスッと書ける
日記やメモ 疲れにくく、一定の線幅で書ける
装飾・見出し書き インクのムラが少なく、発色が安定

「毎日少しずつ手帳を書く」タイプの人には、手放せない一本になるでしょう。

左利きでも使いやすい?

水性インクやゲルインクは、書いた直後に手が当たるとにじみやすいですよね。

その点、ブレンは油性ベースなので乾きが早く、左利きでも手が汚れにくいです。

また、軽い筆圧でもインクがしっかり出るため、筆記角度が安定しにくい左利きの人でもスムーズに使えます。

比較項目 ゲルインクペン ブレン
乾きやすさ △(やや遅い) ◎(速乾)
手の汚れにくさ ×
筆圧の軽さ ◎◎

左利きのユーザーが「これなら安心して使える」と感じるほどの速乾性があるのは、ブレンならではです。

普段使い・仕事・勉強での使い分け

ブレンは見た目もシンプルなので、オフィス・学校・家庭のどんなシーンにも馴染みます。

0.5mmは細字で手帳・ノート向き、0.7mmはメモやサイン用におすすめです。

用途 おすすめサイズ 理由
手帳・ノート 0.5mm 細字でもかすれず、にじまない
メモ・書類署名 0.7mm 発色が良く、視認性が高い
長文記録・日記 0.5mm 疲れにくく安定した線

一本でシーンを選ばずに使える汎用性の高さも、ブレンの大きな魅力です。

まとめ|ブレンは油性と水性のいいとこどりの手帳向けペン

ここまで見てきたように、ゼブラのブレンは「油性と水性のハイブリッド」であるエマルジョンインクを採用し、滲みにくさと滑らかさを両立しています。

さらに内部構造の工夫でブレを抑え、書き味の安定性を実現しています。

手帳やノートに向いている理由が明確に分かりますね。

記事のまとめ

項目 ブレン ジェットストリーム
インクタイプ エマルジョン(油性+水性) 油性
滲みにくさ ◎◎
書き心地 軽く滑らか やや滑りが強い
疲れにくさ ◎◎
手帳適性 ◎◎

たくさん書く人・丁寧に文字を整えたい人はブレンスピーディーにメモを取る人はジェットストリームを選ぶのが目安です。

おすすめモデルと選び方のヒント

初めて使う人は、まず定番の「ブレン0.5mm(黒)」から試すのが良いでしょう。

手帳に使う場合は、筆圧の軽い人ほど0.5mmの安定感が実感できます。

より濃い発色が好みなら0.7mmを選ぶと良いです。

また、3色タイプやブレンシグノ(ゲルインク版)などもあり、用途によって選べます。

実際に試したい人への購入ガイド

ブレンは全国の文具店、家電量販店、オンラインショップで購入できます。

価格は税込165円前後で、コスパも非常に高いです。

気になる方は、手帳の紙質に合わせて0.5mm・0.7mmの両方を試すのがおすすめです。

自分の手帳に最も合う一本を見つけることが、毎日の筆記をもっと楽しくしてくれます

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